トップへ戻る  「朝霞叢書」とは?  収録作品 

 『不滅的篝火』

『不滅的篝火』には、次の作品が収録されています。


・小説・
不滅的篝火…黄山茶林場不滅的篝火創作組
雪原前哨…高陳
金珠(長篇小説《金珠》選載)…葉○

・電影文学劇本・
馬背上的教師…袁和平

・詩・
英雄賦…姜金城、朱金晨

・独幕劇・
一封支持信…金線峰


不滅的篝火  黄山茶林場不滅的篝火創作組

登場人物
 梁笑烽…二十前後の若者。五・七突撃中隊党支部書記。英雄人物
 李雲福 …副連隊長
 何志成 …第一分場の革命委主任、解放戦争の遊撃隊員。
 向飛  …分場基建組長。反革命分子。

あらすじ
 68年、皖南山区の将軍峰に梁笑烽が率いる紅衛兵開拓団がやってくる。彼らは六年かけて未開の土地であった将軍峰を人の住める場所へと開拓した。
 74年、梁笑烽らは党委にふもとの林場から将軍峰まで道路をひく計画を提出した。ところが林場の革命委主任の何志成と分場基建組長の向飛は、彼らの意見に反対し、ふもとの林場に商店や遊技場を建設しようとする“小上海”計画を打ち出す。実は向飛は影で森の伐採をし私腹を肥やしており、道路建設により、その利益が得られなくなることを心配していたのであった。
 彼は何志成を梁笑烽らに反対するようそそのかし、さらに、紅衛兵副連隊長の李雲福に目を付ける。李雲福は自分の一生が山の中で終わるのことを絶望しており、向飛は彼に、梁笑烽に反対すれば都市に帰してやると言って、彼を抱き込もうとする。
 梁笑烽は李雲福に今闘争を止めれば、新旧のブルジョア階級が再びプロレタリア階級を搾取することになると力説し、李雲福の目を覚ました。さらに党委の調査との活躍によって向飛が森の伐採をしていたことと、道路建設を阻止するために彼がたくらんだ悪辣な目論見がすべて暴露され、それまで梁笑烽らに反対していた何志成も自身の過ちを認めた。こうして梁笑烽らの道路建設は実行に移されることになったのである。


馬背上的教師   袁和平

時間:百花咲き誇る夏
地点:内蒙古錫林部勒大草原某牧場

登場人物
 丁育紅…紅旗分場小学校の教師、女性。隊にやって来た知識青年。英雄人物。
 白玉林…若い教師、大学卒業生。丁育紅と共に紅星分場小学校へ派遣される。
 
 乎日図…分場の会計係、学校の建設に反対。
 巴登 …烏竜の父親、大牧主

あらすじ
 紅旗分場小学校の教師丁育紅は、もともと都市からやって来た知識青年だったが、溢れる情熱で教育事業に奮闘してきた。今回、新しく学校を建設するため、まだ学校のない紅星分場に派遣される。彼女と共に教師として派遣されたのは大学卒業生の白玉林である。彼も紅星分場での学校建設に邁進しようと、大はりきりであった。
 二人は紅星分場に到着し牧民の大歓迎を受ける。牧民達はこれまで文字を知らぬ為に大牧主にさんざん苦しめられてきたからだ。彼らは我先にと自分の子供の学校入学を申し込んだ。
 学校建設は順調に進むかにみえたが、やはりここにも先鋭な階級闘争があった。紅星分場の会計係、乎日図と、彼の義父でもと大牧主の巴登は、牧民達が教育を受けることで階級敵自覚に目覚めることを恐れ、学校建設をなんとか妨害しようとする。まず、現在の遊牧地から、偏狭な土地へと移動し、牧民の生徒が学校へ通えなくなるようにする。しかし、丁育紅は彼らの妨害工作をものともせず、子供達に授業を行うため、長い距離を馬に乗って何度も往復する。次に乎日図らは、妖怪が出没するというデマを飛ばす。子供の安全を気遣う親たちは、次々に子供を学校から退学させた。さらに意気込んで紅星分場にやって来たものの、思い描いていた暮らしとはまるっきり違う教師生活に嫌気がさしてきた白玉林に、紅旗分場へ戻るようそそのかす。白玉林は彼の口車に乗り紅星分場を去り、授業用に準備されていたパオも撤去され、乎日図らの目論見は達成されたかに思われた。
 しかし、乎日図らの陰謀活動を早くから見抜いていた丁育紅は白玉林を、もう一度紅星分場に連れ戻し、自分たちが直面しているのは単なる学校建設の問題ではなく、激烈な階級闘争であることを白玉林に教え諭す。「劉少奇らの修正主義教育路線は、“規格化”の名のもと、遊牧地から学校を撤退させた。この目的は牧民を教育から遠ざけることで、毛主席の著作から革命路線を学ばせないようにすることにある。私たちが牧民の子供らに教育を施すのは、修正主義路線と闘争する革命世代をそだてるためである。」白玉林は、この彼女の言葉ではようやく目を覚ます。
 党委で会議が開かれ、乎日図がこれまで管理していた分場の帳簿を早急に検査することが決定される。これを知った乎日図は真夜中、党事務所にもぐり込み事務所丸ごと燃やしてしまおうとたくらむが、丁育紅らに現場を取り押さえられた。牧民は劉少奇修正主義路線と最後まで闘うことを決意する。
 この後、ようやく教育の重要性を悟った白玉林は都市から自分の妻を呼び寄せ、紅星分場で一生、教師として働くことを決意する。丁育紅は再び、新たな学校を建設すべく、旅立っていった。


一封支持信  金線峰

登場人物
 高志海…共産党員、某工場作業場の主任、五十過ぎ。
 高大娘…高志海の妻。
 高小虎…高志海の息子、共産党青年団員、十八歳
 高文梅…高志海の娘、共産党員、下放知識青年、二十三歳
 孫啓華…高小虎のクラスメート、共産党青年団支部書記、十八歳、女性
 史洪財…娘を工場へ入れようと、賄賂を送る

時間
 1975年春

あらすじ
 共産党青年団員の高小虎は高校を卒業し、上山下郷運動の一環でいよいよ農村へ出発することになる。今朝、十時から任務達成宣誓会が学校で開かれる。
 高小虎は父親の高志海に宣誓会に必要な父兄からの支持書を書いてくれるよう頼んでいた。高志海は、息子を農村へ行かせることを必要なことであり、また誇らしいことだと考えている。ところが、母親の高大娘は、農村へやるよりも、このまま街の工場で働かせようとする。すでに高小虎の姉を農村へ行かせたのであり、一人ぐらいは、親の面倒をみれるように、息子を自分の手元においておきたかったのである。父兄からの支持書がなければ、上山下郷の申し込みができないのだが、彼女は、高志海から預かっていた支持書をどうしても息子に渡さない。
 家に戻った高志海は、息子から母親の態度を聞き、彼女に、子供は両親の私有財産ではなく、党の子供であり、子供を農村にやるのは、三大差別を解消するためだと、教え諭す。さらに、高校を卒業した娘を何とかして工場へ入れようと、あちこちに賄賂を配っている史洪財の話をし、子供を農村へ行かせるのは、彼のような修正主義分子を批判するためでもあるのだ、と説く。彼女はようやく自分の愚かさに気づき、息子を農村へ行くことに喜んで同意した。