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仰天湖傳奇 古華
登場人物
王川…県革命委副主任
熊漢泉…仰天湖公社の工程指揮長
李望春…仰天湖公社の党委書記、英雄人物
小芳…仰天湖公社の製図員、女性
あらすじ
県革命委副主任の王川は、仰天湖公社で水利工事を行っている工程指揮長、熊漢泉からの郵送報告を受け取る。熊漢泉の報告は、公社の党委書記、李望春の計画は現実状況を無視したものであり、このままでは公社に重大な損失を与えるであろうというものだった。 王川は両者の言い分を聞きに現地に赴き、公社の宿泊所で李望春と会った。李望春は不眠不休で働き続け、熊漢泉に家で療養するよういわれたのだった。李望春と話してみると、李と熊は非常に仲が良かったが、水利工事の進め方について、両者の意見がどうしても一致しないため、李自身が、熊に報告書を上級の県革命委に送らせたものだったということがわかった。
翌朝、李は王川を連れて山の工事現場へ向かい、ようやく現場指揮で奮闘している熊漢泉に会うことができた。李は熊に二人だけで話し合わないで大衆の意見を聞こうと提案するが、熊はそれでは指導者はなんのためにあるのかわからないと答えた。李は親友のこの言葉に失望したが、熱心に「大衆が水利工事の主人であり、この土地の創建者なのだ。」と説いた。王は大変感動し、熊も同様に感動する。李は続いて自分の工事計画を話す。しかし、熊は李の計画には科学的根拠がないと、うてあわない。李は「科学的根拠は実践から生まれるものだ」と反論する。
数日後、大雨のため工事は中断される。熊は王に昔の話をする。かつて熊が新方式の工事法で山の切り崩しを行った際、突然山崩れが起きた。熊が土砂に押しつぶされそうになった時、李が彼の体に覆い被さって彼の命を救った。そのせいで、李は今でも体に不自由が残っているという。熊は涙ながらにこの話をし、王は熊が李を心から尊敬していることを知った。二人は現場の視察に出かけた李を探しに出かける。
三人は、地下水位を調べるため地下道に降りてゆく。李は王の耳元で「これは熊に対する思想工作なんだ」とささやく。そこには意外にも灯りがともり、人の話し声がする。労働者もやはり地下水位を調べに来ていたのだった。王は熊に言う。「大衆はすでに我々の先を走ってるね」。
その後会議が開かれる。熊は大衆の意見を聞き、遂に李の計画に同意する。工事は順調に進みほぼ完成した頃、李と一人の労働者が地下水路に閉じこめられる。王は絶望していたが、なんと二人は無事に戻ってきた。聞くと党委が事故を予測してあらかじめ船を用意していたということだった。皆は工事が勝利のうちに完成したことを喜び合い、王は仰天湖公社を去る。
藩小牛和他的小huo3伴 鐘興兵
登場人物
藩小牛…朝陽小学校五年生、紅小兵小隊長。
李小海…藩小牛のクラスメート
王重文…藩小牛らの先生、学校の責任者
老妖婆…地主分子
あらすじ
小学校で「稲の生長」についての授業が行われる。藩小牛は、農業を学ぶには田んぼに行くのが一番で、どうして急に教室で行うのかと王先生に問う。王先生は、これまではそうしてきたが、生徒は皆農家の子供であり、ある程度の文化知識がなければ社会主義建設に参加できないので、これからは教室で授業を行うと説明し、小牛に残って算数の宿題を終わらせるよう命じる。小牛は、算数など農業に必要ないと思い、「僕は毛主席の紅小兵であり、修正主義をやる羊ではありません」という書き置きを残して家に帰ってしまう。 王先生に、小牛が授業を妨害して困ると言われた小牛の父親は、小牛を叱りつける。しかし小牛は間違っているのは先生の方だと主張し、父親も、勉強させるだけで農業をさせないのは、孔子の得意技だと小牛に同意する。
翌朝、王先生が目を覚ますと、庭に「生徒の父兄」と書いた手紙が置いてあった。その内容は「授業に集中して、教育の質の向上を目指す先生のやり方を歓迎します」というものだった。王先生は大いに励ましを受け、授業で生徒にこれまで以上にたくさんの算数の宿題を出す。これに憤慨した小牛は先生に抗議するが、先生は父兄からの手紙を小牛に見せ、小牛によく考えるように言う。小牛は一歩も譲らず「先生はなんの路線をやっているのですか」と問いただし、先生は冷や汗を出した。
日曜日に小牛が小海と学校の田んぼに草取りにやってくると、驚いたことに、「朝陽小学紅小兵学農田」の看板がなくなっている。小牛はすぐに王先生のところに報告に行った。先生は生徒のいたずらだと言ったが、小牛は、先生に届いた父兄からの手紙と今回の件は関連があると考え、「階級闘争を決して忘れてはいけません」と先生に告げた。
小牛は友達に色々聞いて回り、すべては、もと教師で文化大革命で打倒された老妖婆の仕業だと突き止め、彼女の庭から学農田の看板を見つけだす。
王先生は自分の世界観がまだ改造されておらず、階級闘争を忘れたため、敵に騙されたと生徒に詫び、生徒と一緒に看板を立て直した。
珠水湖辺 郭寧
登場人物
阿春伯…珠水湖大隊党支部委員
阿蓮正…裸足の医者
洪根 …古参幹部、文革で、政治を重視していないと批判された。大隊長。
史海明…裸足の医者、共産党員。英雄人物。
林祖徳…もと地主、村の医者を勤めていた。土地改革の前に没落したので、
地主のレッテルを貼られずにすんだ。
荷珍嫂…中農、林祖徳の親戚。胃痛に苦しんでいる。
あらすじ
73年の夏。珠水湖大隊では、医療問題について意見が対立している。裸足の医者で、薬草を重視する史海明に対して、古参幹部で大隊長の洪根は、薬品工場を建てるので、薬草はいらぬと主張している。両者が言い争っているとき、大隊の農民荷珍嫂が、史海明に西洋の薬がほしいと薬草を返しに来る。洪根はそれ見たことかと、薬草倉庫を処分するよう史海明に言い渡した。
農繁期を迎え、史海明、阿蓮正は農民に病気の予防措置を施す。また、史海明は荷珍嫂のために、山中をかけずり回りようやく胃痛の薬草を見つけだし、彼女に飲むように言った。一方、林祖徳は親切心を装い、彼女にこの時期には食べるべきでない鶏を届ける。
その後、荷珍嫂の容態が急に悪化する。洪根は彼女が史海明の薬草を飲んだことを知り史海明に過ちを認めるよう責め、金さえあれば医療問題も解決できると説く。史海明は洪根の話を聞き、これは単なる医療問題ではなく、二つの思想、二つの路線闘争だと悟る。洪根は史海明に今後治療を行ってはいけないと申しつける。史海明はそのまま十里も離れた荷珍嫂の家へ向かった。
翌朝、洪根は多くの農民になぜ史海明の治療を禁止したのかと詰問され、彼がこれまで如何に農民のために尽くしてきたかを聞かされる。
史海明の徹夜の看病により荷珍嫂は意識を取り戻し、病気が悪化したのは林祖徳が送った鶏を食べてからだと話す。洪根は誤りを認め二人は硬い握手をし、病気、迷信、階級敵人、誤った路線と闘争することを誓った。
進攻 方勝
登場人物
黄平…23才、紅旗炉組の新炉長、英雄人物
小高…若い労働者、黄平を応援する。
老孫…ベテラン労働者、黄平を応援する。
老趙…工場の党委員、黄平を支持する
周和貴…65年に打倒された元当直室主任
潘大宝…現在の当直室主任、仕事は真面目だが、政治的自覚がたりず周和貴に利用される
あらすじ
紅旗炉組は工場内でも有名な先進単位である。工場党委は紅旗炉組に生産量を過去最高にし、来年の全工場躍進の基礎固めをせよという命令を下す。ところが、この命令と同時にそれまでの紅旗炉組炉長も異動になったため、生産量は伸びるどころか低下している。
新炉長の選考が始まる。65年に打倒された元当直室主任周和貴は現在の当直室主任潘大宝を新炉長に推薦しようとするが、工場で一番信頼されている若干23才の黄平が新炉長に任命された。周和貴と潘大宝はこの人事に不満を持つ。
黄平は手始めに、先日工場で起きた事故の原因を追求することを決定する。潘大宝は、黄平が生産を重視しないことに大変心配し忠告するが、黄平は逆に周和貴に騙されぬようにと潘大宝を諭す。
調査をしたが原因はわからない。黄平は生産量を増加させるため新方式の実験に移る。実験は順調に進むかに見えたが、炉の気圧が急上昇し、もう少しで大事故に到るところであった。黄平は事故の背後に何かあると感じすぐに換気室へ行き、周和貴の破壊活動により換気が正常に行われていなかったことを突き止め、さらに前回の事故も周和貴の仕業であったことが暴かれる。
生産はまたたくまに回復し、鉄鋼生産量は過去最高を記録する。工場党委は紅旗炉組での経験を総括し、来年度の大躍進に役立てるよう決定する。
潘大宝はそれまで自分が生産だけを重視し、階級闘争を要とすることを忘れていたと、黄平に反省する。黄平は党の基本路線を忘れず、共に革命し、前進しようと呼びかけた。
高山魚躍 張歩真
登場人物
李翠湘…女性、梨花寨 生産隊副隊長、英雄人物
劉喜来…生産隊長、若者。隊長に就任して穀物生産量を増加させた。
鉄松伯…梨花寨の元隊長。公社員に信頼されている。
あらすじ
春節の休みが明けて、李翠湘が町から大きな魚を持って梨花寨に帰ってくる。梨花寨は山間部であるが、そこに養魚場を建設するためだ。生産隊長の劉喜来は彼女の計画に消極的である。
一年前にも李翠湘は同様の試みを提案したが、その結果買ってきた稚魚をすべて死なせてしまったのだった。彼女は大変落ち込むが、鉄松伯の励ましを受け「原因を探し出し、悪いことを良いことに変える」ことを決意する。李翠湘は春節に実家に戻り、かつて自分が働いていた町の養魚場を見学し、親方に梨花寨で起きた事を話す。親方は山間部の水は鉱質が高く、また空気も平地より希薄なため養魚に適さないと話し、山間部で養魚場を建設するには、稚魚を買ってくるのではなく、山間部で人工孵化させなければならないと李翠湘に教える。李翠湘は春節の休みを利用して親方に山間部での人工孵化の方法を教わったのだった。
一方隊長の劉喜来は公社の資金不足に頭を悩ませている。それで副隊長のに相談しようとするが、李翠湘は帰ってくるなり、養魚場建設に没頭しており、彼はこれに憤慨する。ところが逆に李翠湘のほうでは、劉喜来がこれまでの成果を維持することだけを重視し、新たな挑戦に消極的だと彼を批判する。彼は少し不満だったが、彼女に協力することを約束した。
翌日、李翠湘は魚を李翠湘はさっそく買ってきた魚に注射した後、貯水池に話す。最初の魚は、注射がうまくいかずすぐに死んでしまったが、二匹目からは注射した後も元気に泳いでゆく。その後、猫が魚を傷つけたため、李翠湘は薬を買いに町へ降りてゆく。その途中で李翠湘は劉喜来に諭す。「我々の目的は世界中の搾取制度を消滅させ、共産主義を実現することです。」と。劉喜来は彼女の言葉に大変感動する。
李翠湘が帰ってきたのは夜中すぎだった。薬のおかげで魚の傷はすっかり良くなる。
その後党小組会議が開かれる。鉄松伯は劉喜来が失敗を恐れて革命を継続しなかったことを批判し、李翠湘は劉喜来が党と貧農下層中農から教育を受けることを怠ったことを批判する。劉喜来は「革命を継続させず、毛主席の革命路線から自分が離れていた」ことを深く反省する。この時、公社員から人工孵化が成功し、五十万尾の幼魚が生まれたという報告がはいった。皆の笑い声が山中にいつまでも響いた。
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