千秋業 計紅緒
登場人物
楊玉清…04連隊長、37、8歳、英雄人物
肖克敏…副師団長、楊玉清の上司、楊玉清を傲慢だと批判する
孫良 …師団司令部科長、青年。昇進に目がくらんでいる
厳明 …軍団長、楊玉清を支持する
劉文恒…師団党委書記、政治委員。楊玉清を支持し、肖克敏を批判する
あらすじ
松樹坡ではソ連修正主義の侵入に備えて、解放軍による軍事工事が行われている。工事は順調に進んでおり、副師団長の肖克敏は大変満足だった。ところが、04連隊だけは工事を休止しているという。その理由は、隊長の楊玉清が軍事上の工事を進めると同時に、農業工事も進めるべきだとしてそのための石を探しに出かけていたからであった。肖克敏は「我々の任務は国防であり、農業支援ではなく、またこの付近には石はない」と、楊玉清を厳しく批判した。さらに、新任の副参謀長に誰を任命するかについても、多くのものは楊玉清を推薦していたが、肖克敏だけは、師団司令部科長の孫良を任命しようと考えていた。
朝鮮戦争の際、楊玉清は肖克敏の部下であり、共に生死をくぐり抜けた戦友であった。軍団長の厳明は、肖克敏が当時の気持ちを忘れて、革命の後継者の問題をよく理解していないことを心配する。
楊玉清らは石を見つけだし、党委も彼らの意見を支持する。また農民も楊玉清の計画を聞き熱烈に歓迎し、工事は順調に進んだ。ところが、孫良は自分の代わりに楊玉清が副参謀長に任命されるのではないかと恐れ、工事に手抜きがあった如く偽装し、楊玉清にその責任をかぶせようとした。
この事件の後、楊玉清は連隊長の職を解任される。しかし、党委が楊玉清の職を解任したのは、降格のためではなく、軍団の副団長に大抜擢するためであった。かねてから、楊玉清の態度を傲慢だとみていた肖克敏は、この人事によって元の部下が自分の上級に昇任したことに強い不満を持つ。
その後、ソ連が松樹坡に攻め込んでくるという連絡が入る。作戦会議に参加した楊玉清は大胆な奇襲作戦を提案した。多くの同志が彼の提案に賛同したが、一人肖克敏だけは、経験のない若者の作戦など成功するはずがないと、病気を理由に作戦の指揮を拒否する。師団党委書記の劉文恒は彼のこの態度を、文化大革命の新生事物である、青年、中年、老年の三結合幹部を否定し、毛主席が提唱している後継者問題の原則に背き、また毛主席の革命路線にも背くものだと批判する。楊玉清も肖克敏の誤りを正すため心から手を尽くす。肖克敏はようやく自身の誤りに気づき、青年幹部を養成してこそ、党と国家の千秋の大業を成し遂げることができることを悟る。
こうして、新旧の幹部は一致団結してソ連の侵攻を食い止めた。
金沙水拍 劉迪雲
登場人物
建華…女性、25、6歳、革委副書記
張翔…大隊革委主任、もと知識青年
敖光宗…イ族生産隊長。反革命分子
戴順古…副書記、公社の知識青年工作を管理している。
あらすじ
1974年春。大寨に学ぼう会議から生産隊に戻ってきた建華(攀枝花革委副書記)は、党委員会が彼女らが主張していた三毛作の稲を栽培することを支持したというニュースを皆に伝えた。皆は大喜びするが、肝心の生産隊長である敖光宗と大隊革委主任の張翔はこの計画に消極的であった。
張翔は知識青年で、大隊に来てから数年になる。彼は大学で自然科学を勉強したので、その知識が生かせるような職務に就きたかった。しかし、攀枝花大隊では、その知識を使える機会が全くないため、都市へ戻りたがっていた。一方、敖光宗と、公社の知識青年工作を管理している戴順古は、農村へやって来た建華らの知識青年が、何かと自分らの指導に反発するので、何とかして彼らを攀枝花大隊から追い出そうと企んでいた。そこで、二人はまず革委主任の張翔を切り崩すために、彼を条件の良い別の大隊の水利局に異動させようとする。さらに、三毛作の稲の栽培に反対し、知識青年を別の大隊の水利工事に派遣しようとした。
建華は彼らの悪巧みをものともせず、三毛作の稲の種付けを実施する。同時に張翔に対しては、「小ブルジョア階級の革命に対する不徹底性、動揺性は、私たちが克服すべき欠点だ」と熱心に思想工作を行う。しかし、すでに自己の生活を国家の大事より重視しはじめた張翔の耳には、彼女の説得も届かなかった。
建華らの種付け作業が順調に進んでいるのに危機感を持った敖光宗と戴順古は、深夜、河土手を切り崩し、河の冷たい水を田んぼに流し込む。種付けは失敗したかに見えたが、建華らの機転によってなんとか全滅を免れた。建華は、事件を調査し、この陰謀は敖光宗と戴順古らの仕業であることを暴き出す。張翔はここに到りようやく、自分が彼らに利用されていたことに気づき、今後は攀枝花大隊に一生留まり、都市と農村の差別を縮小するため全力を尽くすことを誓った。
朝霞異彩 趙瀚
登場人物
榔頭…朝霞村の小気象員、15歳、英雄人物
鉄山…朝霞村大隊長
劉茂才…朝霞村大隊副業組長
劉歪○…朝霞村の地主分子
あらすじ
朝霞村の中学生、榔頭が省の気象員訓練から村に戻ってくる。朝霞村は山間にあり、天気の変化が激しいため、省が発表する天気予報だけではあてにならず、これまで農作物は大変な損失を与えられてきた。榔頭は科学的な方法で村の天気を予測するために、気象知識を学んできたのだった。彼はクラスメートと共に村に気象観測所を設ける。しかし、朝霞村大隊長の鉄山は、子供の予測する天気予報など信用できない、と相手にしない。
榔頭は訓練班で学んだ知識をもとに、工夫を凝らした天気観測装置を観測所に備え付ける。また、農民、漁民、牧民などから、土俗の天気予報法を教えてもらう。こうして、榔頭は観測員としての技量を備えて行く。榔頭らは、科学的な調査に基づいて、今晩から明日にかけて大風が吹くことを村中に知らせる。鉄山はやはり相手にしなかったが、村の大衆は榔頭らの予報を信用し、農作物に被害を与えぬよう大風に備えた。予報通り、夜から大風が吹き始める。他の大隊は省の天気予報のみに頼っていたため、農作物は甚大な被害を被ったが朝霞村だけは無事だった。
榔頭らの活躍を忌々しく思っていたのが、それまで天気予報の名人とされていた劉茂才と、地主分子の劉歪○であった。村で農作物に化学肥料を与えることになったが、与えたあとすぐに雨が降ってしまっては、貴重な化学肥料を無駄にすることになる。村の大衆は、榔頭らの天気予報を待っていたが、この時、劉茂才は榔頭が観測所にいないのを利用し他の中学生に偽の情報を与え、「晴れ」だと予報させた。この予報に安心して、村人は農作物に肥料が与えられたが、作業終了とともに、大雨が降り出した。鉄山は、榔頭らに、責任をとるよういいつけ、観測所を廃止しようとする。
榔頭は、少しもひるむことなく、天気を誤って予報した原因の調査に乗り出し、劉茂才の陰謀を暴き出した。これを知った劉茂才は、地主分子の劉歪○と結託し、村の火薬置き場に火をつけようとする。しかし、榔頭らの活躍で彼らの悪行は未然に防がれ、彼らは逮捕された。
榔頭は、「観測所は自然状況の観測の場所であるだけでなく、階級闘争を観測する監視所である」、と高らかに宣言した。
砿山的春天 《砿山的春天》創作組、 焦祖執筆
登場人物
常東海…石炭採掘第三隊の党支部書記
朱向軍…石炭採掘第三隊の青年団支部書記
于成章…採掘場の革命委員会主任
莫暁中…文化大革命で打倒された幹部
あらすじ
石炭採掘第三隊は鉱山でも有名な先進隊である。採掘場の革命委員会主任で、鉱山の責任者でもある于成章は生産を上げるため、第三隊により条件のよい場所で採掘するよう命じる。しかし現在第三隊は過去の採掘方法に革命をおこすため、採掘法の実験を行っていた。于成章はとにかく国家の需要に応えることが先決だと、第三隊の青年団支部書記である朱向軍を説得しようとするが彼は頑として拒否する。
于成章は昔の同僚で、鉱山労働者の信任が厚い常東海に(鉱山党支部書記)に言うことを聞かない青年についての相談をする。しかし、常東海は「どんな問題でも、まず路線という観点から考察しなければならない。朱向軍らの主張は労働者が鉱山の主人となるための正しい路線である」と述べ青年らを支持し、朱向軍を生産隊長に昇任させた。
朱向軍らは春節の休日を利用し採掘法の実験を行うが、あやうく人命を失うほどの大事故を起こしてしまった。于成章は責任を取らせるため朱向軍を降格し、代わりに文化大革命で過去に打倒されていた莫暁中を生産隊長代理に就任させた。
国から鉱山にさらに生産量を増やすよう命令が下る。于成章は生産を確保するため、文化大革命ですでに批判されていた「請負作業」や「報奨金」制度を復活させようとする。常東海は、「生産の促進は、矛盾を暴き革命をやることによってはじめて達成できる。ただただ任務にかじりついて生産をあげることだけに集中すれば、必ず労働者の奴隷化を招く」と述べ、公然と反対した。
結局、党委員会は常東海らを支持する。党委員会の揚本健は「今回の闘争は深刻な階級闘争であり、この闘争は長期にわたり存在する。誤った潮流に対して反逆し、ブルジョア階級に対して攻撃の火蓋を切ろう!」と今回の闘争を総括した。
この後、実験は成功し予定通りの生産量を獲得することができた。 |