トップへ戻る    「朝霞叢書」とは?  収録作品 

 『珍泉」

珍泉』には、次の作品が収録されています。


 ・電影文学劇本・
「珍泉」…高爽
「陳玉成」…劉征秦

・話劇劇本・
「揚帆万里」(三幕話劇)…陸天明
「金色的熔炉」(六場話劇)…于炳坤  方勝
「光明的道路」(四幕話劇)…史漢富

珍泉   高爽

登場人物
 宋珍泉…女、24才、地質局員、英雄人物
 老唐同志…60才近い、市生産事務所責任者。
 杜子強…地質局員、血気盛ん
 竜老おじいさん…80すぎの老人


あらすじ
 1969年、地質局に、鳳凰嶺の地下水を探すよう、命令が下る。鳳凰嶺では解放前から、数度、調査が行われていたが、どれも「水は出ない」という結論だった。
 市生産事務所責任者の老唐同志は、二つの地質調査舞台を派遣することを決定し、その一つの隊の隊長に、若い女性地質局員の宋珍泉を命じる。
 宋珍泉は杜子強の“個人英雄主義”を戒めながら、「大衆を信じる」を信念とし、鳳凰嶺公社の農民の刈り入れを手伝い、交友を深めてゆく。
 宋珍泉らは、地元の老人で土地に詳しい竜老おじいさんから、伝説の「竜魚の洞窟」の話を聞く。おじいさんの記憶通り、洞窟は存在し、地質部隊は水源の発見に成功した。


光明的道路(四幕話劇)   史漢富
 
登場人物
   魯明…四十才、眼科医師、党委委員。英雄人物
   金媽媽…五十二才、貧農出身の患者、目が見えず、手術を受ける。
   呂長鴻…四十九才、光明時計工場の労働者、魯明らを助ける
   方秋英…女、二十五才、眼科医師、革命的意識は高いが、軽率なところがある。
   賈玉槐…官僚主義的なベテラン医師、57年の反右派闘争で、批判された。反革命分子
   胡大文…医師、病院の副組長、仕事熱心だが、政治にあまり関心がない。
   大妹…金媽媽の娘、魯明らの医療隊の指導で、裸足の医者になる。

あらすじ
 1970年の春、上海の眼科院が主な舞台。
 貧農出身の金媽媽が患者として、眼科院にやってくる。金媽媽は、解放前、地主の虐待によって失明していた。若い医師胡大文は、人工角膜手術を行うことを主張するが、魯明は、手術がまだ実験段階であることから反対する。結局手術は行われず、魯明らは、金媽媽の公社に赴き、現地で治療を行うことを決定する。
 農村で、魯明らの医療団は歓迎を受け、金媽媽の娘、大妹も魯明らの医療隊の指導で、裸足の医者になる。一方、医者として有名になりたい胡大文は、農村の生活を切り上げ、都市に帰りたがっていた。ベテラン医師賈玉槐は、胡大文の動揺につけこみ、盛んにブルジョア思想を彼に吹き込むが、胡大文は魯明に諭され、階級的自覚を回復する。しばらくして、上部から命令が下り、魯明らは病院に戻る。
 病院に戻り、金媽媽の人工角膜手術が行われる。最初、手術は成功したかにみえたが、徐々に病気が再発する。さらに、賈玉槐が暗躍し、治療の妨害を謀る。しかし、魯明らの奮闘の結果、ようやく金媽媽は、正常な視力を回復する。賈玉槐が金媽媽の視力が戻ることを妨害しようとしたのは、彼こそ、解放前に、金媽媽を虐待した地主であったからだということも最後には暴かれる。